「交響する氷見」について

交響する氷見・世界観KV(youtube用・小)

大いなる希望をまづ起せ! 氷見で音楽コミュニティをつくりたい

宮澤賢治「農民芸術概論綱要」

2023年1月に構想し、春に本格始動した「交響する氷見」。

  • クラシック音楽を中心としつつも、それ以外にもカラフルなジャンルの音楽を、心持ちを軽くして、みんなで楽しんでいこう。
  • 楽団としての輪郭も柔らかく考えて、その時に集まれるメンバーで、無理なく楽しめる音楽を表現していこう。
  • 居心地の良い止まり木のようなオーケストラ楽団を育てていこう。
  • 地域コミュニティとも繋がって、地方でこそ、文化(あそび、まつり)を自給していこう。

抽象的な物言いで恐縮ですが、「交響する氷見」は、概ねそんな感じのビジョンを抱いた、“文化共創プロジェクト”です。

富山県氷見市の中山間地域で循環型農業を営まんとする、百姓見習い・藝術農民が、宮澤賢治先生の「農民芸術概論綱要」に感動し、農村で藝術の火を灯さんと立ち上げたのが、はじまり(朋だちや先輩方のお陰様です)。

さて、良い機会なので、ここで「農民芸術概論綱要」を読み返してみたいと思います(抜粋)。

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おれたちはみな農民である
ずゐぶん忙がしく仕事もつらい
もっと明るく生き生きと
生活をする道を見付けたい

近代科学の実証と求道者たちの実験と
われらの直観の一致に於て論じたい
世界がぜんたい幸福にならないうちは
個人の幸福はあり得ない

いまやわれらは
新たに正しき道を行き
われらの美をば創らねばならぬ
芸術をもてあの灰色の労働を燃せ
ここにはわれら
不断の潔く楽しい創造がある
都人よ 来ってわれらに交れ
世界よ 他意なきわれらを容れよ

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農民でない方も、多くおられると思いますが(笑)…、

それでも、「忙しく仕事もつらい」日常のなか、「もっと明るく生き生きと生活をする道を見付けたい」という気持ちを抱かれたことは、一度ならず、あるのではないでしょうか(なかったら、ご容赦ください、笑)。

朋だちと、農村で、街で、各所で音楽という創造を楽しみたい

藝術農民・田植え

というわけで、「交響する氷見」は、ただ、オーケストラ楽団を、この北陸、富山県氷見市で組織しよう、という活動ではありません。

氷見市だけでなく、能登、北陸の音楽コミュニティの輪の中にも入れてもらい(実に、素晴らしい先人がいるのです!!)、地域内外の音楽の生態系をより豊かに醸していきたい。そんな風に、願うのです。

オルビスNOTOきらめき音楽祭

「地域活動のための音楽」という軸をぶらさず、地域の人の喜びのために音楽を届け続ける、石川県七尾市を拠点とする「オルビスNOTO」さん。

プロミネスリンク交響楽団

金沢を中心に、北欧音楽をはじめ、普段あまり演奏されないような秘曲・名曲の数々を披露するなど、意欲的な演奏活動を続ける「プロミネンスリンク交響楽団」さん。

その他にも、多くの音楽仲間のみなさんに、「交響する氷見」は支えてもらっています(藝術農民が富山に移住する前の、東京や京都の朋だちなど、それはもう数多くの)。

こういった音楽仲間たちと、各所で、形式や規模の大小に拘らず、“潔く楽しい創造”の機会を設けていけたらと思っています。

今後の主な活動について(予想・夢想)

ひみくるスイッチ

箇条書きにて、恐縮ですが、以下のようなことを、ぼんやり考えています。

  • 村まつり的な音楽祭「春の祭典」を実施(4〜5月くらい)。
    ※ちなみに、こんな感じのまつりです▶︎「春の祭典2024」について
  • ニーズのある場所に赴き、小アンサンブル演奏披露(年に数回)。
  • 北陸、能登の音楽生態系を醸すため、演奏仲間での交流(他団体の演奏会への参加、絆結び)。
  • 「令和6年能登半島地震」に対する恩送り活動。チャリティーコンサートの実施。
  • 演奏者以外の仲間たちも含め、より楽しく“まつり”を継続していくための、しくみづくり。生き甲斐創出、村づくり(コミュニティづくり)。
  • 田園、農園にて、楽器演奏。祈りの収穫感謝祭。

などなど。

詳細は、note「藝術農民文庫」でしっかりと綴っていきたいと思います。

みなさんと、“交響”できる日を、衷心より楽しみにしています。

「交響する氷見」村長・浅見 杳太郎(ようたろう)